Ⅰ.腰痛の起源と女性
女性は腰痛と縁が深い。というのも、妊娠をしたらお腹に普段以上の重さがかかり、臨月にもなると体重も著しく増える。ホルモンの分泌により骨盤も徐々に開きそれだけでも痛い時期もある。私も平均的な身長でありながら82キロという重さに達した時は立ち上がる事自体が負荷をかけたスクワット状態だった。この時も腰痛の試練の第一波が来る。お産の微弱陣痛なのか腰痛なのか判別が分からなくなるくらいだ。
そしてその第一波を無事のお産と共にやり過ごせても、お産で骨盤が開いてしまう為、腰痛になりやすくなる。身体が安定してから有名なトコちゃんベルトなどの骨盤ベルトを使って徐々に骨盤を締めていくが、ここで油断して骨盤の締めがあまいままにしておくと、第二波の腰痛に襲われる。さて、若さの回復力や骨盤ベルトで腰痛をうまくかわしたとしよう。
しかし、立て続けに第三波は容赦なく襲ってくる。まだ慣れない赤ちゃんの抱っこ、授乳、腰をかがめてのおむつ替えがエンドレスで訪れる。テレビを見ているお父さんを横目で睡眠不足と終わりの見えないルーティーン。(大丈夫、数か月で授乳もオムツも回数減ってくるから)。お出かけも抱っこ紐に赤ちゃんグッズを詰めた大きなバックにまさかの抱っこ紐。腰には未曽有の負担がかかる。ここで始めて世にいう『ぎっくり腰』を体験する女性も多いはず。若さも無限ではない。身体は経験に有限。
『腰痛は人間が長距離歩くことをやめ重労働の農耕を始めて以来、急速に増え出したと考えられる。原因と考えられるのは、十代のときに始まる椎間板の劣化である。椎間板は、歩くことなどによって適度の圧力が加われば、劣化は進みにくいが、反対に過度の圧力が加われば、劣化は進んでしまう。』 NHKスペシャル病の期限 腰痛
3人の子育てを経験している私も、時には妊娠中の大きなお腹に上の子を乗せるように抱っこして歩いたり、2人まとめて抱っこなど、かなり無理をしてきた。そして、それは今も・・・
年に何度もかかるぎっくり腰の為に対策を重ねて、今では年に1回程度。整形外科では、加齢によるヘルニアで、腰椎の変形が激しく、あと少し変形すれば中を通っている神経を傷つけてしまい歩く事ができなくなると怖い事を言われてるほど。なるべく腰に負荷がかからないように暮らしたいけれど予防を徹底するのが今の所の解決策。
Ⅱ.腰痛に効果的なストレッチ
腰痛になってしまったら、まずは医者にかかることが大切です。ただの腰痛に見えてその裏に違う病気が隠れている場合もあるし、腰痛の原因や場所も人それぞれ。ただ、筋肉が固くなってしまうと腰痛を引き起こしやすくなるので、身体が固くなってきたと感じる前にストレッチをするのがオススメです。
子供が小さいうちは毎日寝る前に習慣化するのも効果的です。
①足の筋肉を鍛えるストレッチ
椅子などに座って両足を肩幅に開いて姿勢を正して、足の膝の角度は90度。そこから足をゆっくり前につきだすように上げていきます。上げれる所まであげたらそのまま5秒ほどキープ。今度はゆっくり下げていきます。
整形外科ではこれを足の甲に重りを乗せて(しかも腰痛時に)片足5分ずつ行いました。自宅ならテレビを見ながらでもできますね。
②体を柔らかくするストレッチ
これは、個人的に効果を感じているものなのですが、身体を捻る動きを行うと良いようです。布団の上を両手を万歳と伸ばしてそもままゴロゴロと何回転も転がったり、(途中で背骨がボキボキと音がします)
固い場所に上向きに寝て、両足を曲げて山にして左右に倒したり腰やお尻の筋肉を柔らかくします。
バランスボールがあれば、そのうえに寝そべりながら転がったりするのもほぐれます。ヨガがお好きな方なら、『鳩のポーズ』もオススメです。上写真。(検索するともうちょっと優しい鳩のポーズもあります)
Ⅲ.腰痛と漢方薬
令和2年の年末にぎっくり腰になり、何故か大みそかに悪化、母親にこちらを飲まされて翌日「あれ?」翌々日も「あれれ?」と治りの早さを感じた漢方がこちら。『芍薬甘草湯』
気になったので調べてみました。漢方で有名なツムラのホームページには
古くから使われている痛みを止める頓服薬
急に起こるさまざまな痛みに効果を発揮
とありました。『傷寒論』という中国の医学書に載っている処方で昔から即効性があることで知られています。
私の母は加齢による「こむらがえり」に使っていましたが、急性の腰痛、腹痛、胃痛、胆石、尿路結石の発作時、疝痛、月経痛にも応用され、肝硬変や腎不全の透析中の人の、筋けいれん対策にも有用性があるようです。
これはもう家庭に常備レベル!!(特に我が家)
知っているだけでも生きやすくなる事間違いなしですね。二日しか飲まずまだ痛みがなおりきらないので明日にでも買ってきます。
Ⅳ.これから先は腰痛と上手にお付き合いLIFEを
腰痛は一度なってしまうとなりやすくなる側面もあります。しかし、日々のストレッチや予防グッズなども取り入れて予防をしていけば、万が一再発しても軽くすむもの。妊娠時に産婦人科で買ったトコちゃんベルトを去年までなんと10年も愛用しました。骨盤ベルトをしていれば、腰に疲労を感じた時点で使えば軽くすむし、骨盤が開いてきたと感じてきた時に使えば腰が締まり体形維持や、尿漏れ対策にも。最近では、骨盤調整機能のついた下着やガードルもでていて本当に便利。
寒くなると運動もおっくうになりますが、腰痛に負けていては辛いだけ。予防に努めて快適LIFEを送りましょう。
読んでくださってありがとう。
あなたのお役に立てばとっても嬉しいです。
↓参考にさせていただきました♡
0コメント